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デックの下半分を、カットして上に載せます。(解りやすいように、コントロールされるカードは、表向きです。念のため)
乗せる時に、右手親指でトップカードを少々大きめにイン ジョグします。
右手親指に引っ掛けて、ジョグカードを半回転させます。
半回転させて、デックの中央からスチールしたら、そのままトップへと置きます。
以上。
今もあるのでしょうか、J.M.A.(日本奇術連盟)。長谷川先生が亡くなられて、その後ミチ先生が、後を継がれたというところまでは、知っていたのですが、日本の百貨店の奇術用品売り場のたしか最古参だったと思うのです。
今は、デパートも売り上げ主義になってしまいましたが、昔は違ったなぁー。
小学校二年生ぐらいの時の事を憶えています??丁度ようやくサンタクロースはお父さんが靴下に欲しい物を入れたのだということが解るようになった年頃です。
そう、ちょっぴり物事の解るようになってきた年頃の頃です。おおげさにいえば、個人に目ざめ始め、御伽噺や、夢の話は、話であることに気づき始めた頃のことです。
一人の男の子が、デパートの手品売り場の前を通り過ぎようとした時、それは起こったのです。
そのシーンは、今も懐かしく鮮烈に覚えています。右手に挟まれていた一つの玉が、バクッと二つになったのです。エッと思った瞬間、いきなりボコボコっと三つになったのです。
理不尽な驚愕が私を襲ったのです。私は、びっくりしたあまりにそこで、震えて立ち尽くしてしまったのです。
人間が、理性を獲得し始める年齢に、それに出会ったのです。それは信じがたい光景でした。サンタクロースはお話であることに、確信がもてたのに、これはなんだ!!
こうして、その時の衝撃は、この年になるまで、ずっと尾を引いているのです。これが、私の初体験なのです。
人間の凄さをその幼い、少年は、まるで違う角度の方向にそれはあるのだということを、なんとなく感じたのです。
さて、このシフトは、この連盟の会報に発表されたものです。
それでですが、原案は、サイド スチールのようにカードを一枚デックへ差し込むところから始まります。
しかしそれでは、少々お仕事が大変すぎるのです。そこで、デックのトップカードをカットして中に入れるようにして、実は元へ戻すという形にしてあります。
これは、天地のディーラーさんであった高橋さんが売り場でよくやってたスタイルなのです。
もう、我々のような、学生の駆け出しをこれでからかったのです。
一人でひょっこり遊びに行くとこれで皆やられて帰ってきたものだったのです。
角度厳しいです。一人相手です。まったく見せられて、何でコントロールされたか解らず、教えてくれるのを、餌を待つ犬のように思案投げ首でその前をうろうろ、うろうろ、していたものなのです。