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 ご覧のとうり人間の手と言うのは、本人が思っているほどは小さくありません。
 どうも、日本人は変な体格コンプレックスがあるようで、勝手に自分の手は小さいと思いすぎているようです。
 この手は、目隠しをして誰の手かをあてっこするゲームではいつも女性の手と間違えられてきました。
 ですから、手の大きさに関しては、小さいほうなのです。
 なのに、それにもかかわらず、カードテクニックでは自分にできない技法など存在しないと豪語しているのです。(実は未だにできない技法がうれしいことにチャンと残っています。)
 ところで、ずうずうしくも、その確信に似た信念に近い思いとは、一体何なんでしょう。
 こればかりは自分でも解らないのです。この年になっても、やはり解らないのです。
 早稲田大学エジプト学研究所の吉村作治助教授は、場違いか、人違いか、勘違いか、「私は、ファラオの生まれ変わりだ。」と公の場で言い放ってはばかりません。
 なにかの霊的な勘と言おうか、じゃあ何故自分にだけ棲んでいるのか?
 それも誰にもわからないのです。
 ちょっと爺さんが、脱線したようです。どう言うわけかこの種の話題が好きなので、お許しあれ。
 さてそういうことですので、手の大きさを言うのはやめましょう。
 そこで、今からパームの練習法について語ります。

 1.当たり前の話ですが、指間をしっかり閉じて見えないようにする。
 これ上手くなるほど気を抜き失敗する。実は、指間を閉じると言うのは、結構力が要るのです。

 2.シャドウボクシングのように、カードを手に持たないで、両手を親指と4指だけにしてしばらく日常を過ごしてみる。
 これやってみるとすごくたいへんですよ。まず4指が離れないようにしているのが、大変、
 そこで、親指の先を左のAの写真の状態から、徐々に持ち上げて、食指の先へ到達し、そのまま中指の先、薬指の先、小指の先と渡り歩きそして小指の付け根へ降りてくる動作を往復何回もやってみてください。  動画
 ときに速く、時に遅く。すると、指を閉じた状態でも、手に表情が宿るような感じがしませんか?

 3.パームをしていて、情けないのが、親指を他の4指から直角に突き出て離れているやり方です。これはやめたほうがいい。写真B。
 人間の手がそのような状態になると言うことはありえないからです。
 そうしなければならないほど追い詰められたら、逆に左のAの写真のように親指を他の4指と一緒にして閉じてしまうのです
 気がついたでしょうか、実はこの写真、カードを一枚まさしくパームしているのですが、おかしいと思われた方はいなかったのではないでしょうか。

 4.石膏の手、死んだ手、無表情の手、そう思ったら、即座に手を動かすこと。手のひらが固まったままでもいいから、とにかく腕を含め上肢全体でもいいから、動かすこと。

 5.自分の得意なジェスチャーを用意しておくこと、おかげで40過ぎてから老眼鏡をかけないと電算の字が読めなくなってきました。
 ですから、パームした右手で軽くズレた眼鏡をつまみ、かけなおすのです。
 左手の袖をパームした右手でたくしあげ腕時計を見るとか、するのです。

 6.これは、マジシャンがよくやる手ですが、パームしている手で何かをつかむ事です。
 葉巻、ライター、パイプ、灰皿、テーブルにあって不自然でないもの、チップもそうです。
 これは、人間の認識の一動作同時性という心理学的な盲点なのです。
 どう言う事かと言いますと、ある目的を持った、身体が行う動作は、一つのことしかできない、という単純だが重要な認識に基づくのです。
 つまり、カードをパームしてそれが視覚に無い時、同時に他の何かをその手でつかんでいた場合、その手を疑うなどと言うことはありえないのです。
 7.左のCの写真のように、カードを対角線上で保持するのは常識ですが、慣れないと、親指の手のひらの丘が強引にカードを必要以上に曲げてしまい、元へ戻すにも戻せない状態になってしまうことがあるので要注意。

 8.カードを握っている度合い、つまり手のひらがまったいらから、げんこのグーの状態までのなかで、どのあたりの状態が自分に向いているかはっきりと把握しておくこと。そうでないと本人が納得していないので、かなりわざとらしくなる。

 9.手からはみ出しているような気がして危ないなと思ったならば、手を完全に握りこんでしまうこと。そしてこの時注意すべき点は、必ず手の小指から、握りこむこと。 写真D。
 この場合は、完全に緊急避難であるから、そのカードを元に戻そう、などと言うことは考えてはいけない。

 10. 総括。手と言うのは、ジット止まっていることは無いことを承知していること。大きく動くのも大事ではあるが、むしろこまめに動いて手のひらに表情をつけること。
 普段の自分の指の動きに気をつける。恐ろしく落ち着きが無く、5本が気まま勝手に動いているはず。