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追加改訂(05.01.20)
 内の娘とはレベルの違う専門家からまたご指摘をいただきました。uniax さんは薬剤師さんでコンピューターも専門です。世の中もう凄いのいっぱいでうれしい限りです。
 私は、このような他分野からの専門家のご意見のほうが好きなのです。と言うのはもともとこの世界は、支配階級の秘儀を抽象化したようなところがありましたから、それを現代の専門知識が読み解いていくと言うのが本道だと思うからです。
 むむ?!マジックはやめたはずだったのだが。。??。。!!

 プレジャーファンのところに記載してあるステアリン酸亜鉛なのですが、一般的には化粧品のプレストパウダー(おしろい粉)として用いられています。
 いわゆる、化粧の「のり」を良くするための物質と考えてください。(滑りが良くなって一様に薄くつくようになります)


 また、薬局で手に入るもので、ステアリン酸マグネシウムやタルク(化学名:含水ケイ酸マグネシウム)という物質があります。
 ステアリン酸亜鉛とステアリン酸マグネシウムは、亜鉛とマグネシウムが違うだけで、性状的には殆ど変わりません。

 これらは、一般的に錠剤を作るときに使われる、賦形剤や滑沢剤として用いられている物質です。

 ただ、賦形剤や滑沢剤とか言っても分かり難いと思うので、簡単に説明します。


錠剤を作るときに、

 まず、顆粒(ポロポロの小さい粒)の状態にしてから、打錠機という機械を使って、錠剤にします。

 この際、顆粒の状態のものに物理的に圧力を加えて錠剤にするため、打錠機の上杵と下杵という部分に成型中の錠剤がくっついてしまわない様にするために使うという理由(滑沢剤)
 滑沢剤をわかりやすくいうと餅をつく時に、”杵”と”うす”に餅がつかないように中に混ぜ込む物質なんです。(滑りが良くなって付かなくなります)

 もう一点は、医薬品の本来の粉末の量では、錠剤にする時に”かさ”(物理的な体積)が足りないため、その全体としての量をふやす為(錠剤として成型するために必要な”かさ”を増やすために)使う(賦形剤)という2通りの意味を持っています。


因みに、滑沢剤を入れる量が多くても少なくても錠剤はうまく作れず、その量には適正範囲というものが存在します。
(物理的な計算や経験則によって分かるものです。)
カードに混ぜるときも実際にはこのへんがあるのではないのでしょうか。
 錠剤では、タルクでは0.5〜2%程度、ステアリン酸マグネシウムでは0.2〜1%程度
入れます。


 タルク等の副作用についてなのですが、上記の説明のように、医薬品等(健康食品も含みます)の錠剤となっているものに関しては、殆ど全てに入っているものといっても過言ではありません。
 アレルギー性(物質がアレルギーの原因となる性質)はどの物質にもその可能性はあるため、原因物質となることは考えられます。
 さらに、タルク等自体が非常に微細な粉末であるため、吸い込みすぎる事による気管支および肺への危険性は多少考えられます。

ただし、ファンカードを行う程度の量では副作用は特に考えなくても良いと思います。

uniax 記

    

 ステージマジックでは、よくファンカードと言って。多少のマニュピレーションを手順に盛り込みながら、カードのバックデザインを利用して極彩色、鮮やかな模様の変化を楽しむと言うフラリシュがあります。
 ステージ種目のお好きな方は、ミリオンカード、小手返し、等々。もう年なので多少のことしか今はできませんが、いろいろあります。
 ですが、普通には、カードをファンに開くのは、少々難しいものがあります。そこで、ステージ用のカードには、普通には、ワックス(早い話が、ろうそくです。)をカード一枚一枚の両面に塗りつけてそれを利用します。
 ただこの場合カードそのものは、ボテボテのなんともおかしな感触になり、またワックスが熱で(単なる手の熱)、カードの表面を粒粒の汚れになって近くで見るとなんとも汚い状態になってしまいます。
 そこで、スライダーの登場となりますが、どなたか薬学か化学の専門家はいませんか。本当に無害なのでしょうか、見た目はベビーパウダーとは見分けがつきません。私が知りえた正体は、ステア燐酸亜鉛というのが、化学名です。薬局へ行けば、缶単位で売ってくれます。
 しかし使い道までは、薬局ではわかりませんでした。ピアノの鍵盤の滑剤ではないかと言う人もいますが、一体全体なんなんでしょう???
 これのよいところは、汚れがひどくならないと言うことのほかに、自分の手順に合わせて、すべり具合の配合を変えられることです。
 つまり、ファンカードのみでいく場合は、100%ステア燐酸で、ミリオンカードが主体にするなら、50%ベビーパウダーを加えるとか、と言う具合にすることができるのです。
 なんとなく、錬金術師の秘密めいた、ほれ薬を調合しているような気分になるのがなんともいえないというところでしょうか。
 さて、いつものように前ふりが長かったですが、本題に戻ります。以上のようにステージのファンはそういうことなのですが、テーブルになるとそうは行きません。
 ワックスどころか、スライダーすら塗ってありません、さぁーどうするということでもなかったかそうだったのかはわかりませんが、図のように、すれば綺麗に開きます。