そして、下半分を取ったような気分で、上半分を同じ上半分に乗せます。
 つまり、最初から、上半分を、下半分のようにして取り、それをただ、上半分に載せているということだけなのです。
 これ、おおいに気に入りました。フォールスカットにはもうオリジナルは無いのではないかと思っていましたが、いやいや、まだまだ。
 今後の最重要課題にしています。もっとリアルスティックにできるはずだと思っているのです。

    

 演技力の要るカットです。普段の自分の行っている、通常の両手カットを、常に意識していないといけません。
 右手でカットをするようにして、デックの上半分を取ります。(通常では当たり前に下半分を取るのですが。)
 そして、そのパケットの★印の部分をすばやくテーブルにつけます。(気分は、下半分を取ったのですから。)
 この時、このパケットの角度が重要で、おおむね写真のように、客側にボトムを見せるような感じで、傾けます。
 その瞬間、同時に左手は、残っている下半分のパケットを、動かして、動揺させます。(これも、いいですよね、通常は、上半分が、テーブル上へ、落ちてくるからです。)
 アメリカの層の厚いのには、びっくりすることがしばしばあるのですが、今回このカットが、一番びっくりしたのです。
 プロマジシャンの比呂石(ヒロイシ)さん(写真の1)に、たまたま東京駅の地下商店街のコーヒーショップで、私は、奥さんの、お迎えに。彼は、奥さんの見送りに、来てお会いしたのです。
 実は、通りに面した、ガラス張りのカウンターのような、何人も座れる長いテーブルのあるコーヒーショップでバー椅子に腰掛けて練習するのが大好きなのです。
 通りの人から丸見えでなんともないのかと、聞かれることがあるのですが、なにがなんともないのかが良くわからず、もうここ15年ぐらいの習慣になっています。
 学生のころは、こういうお店がありませんでしたので、もっぱら喫茶店でしたが、今は、こういう店専門です。コーヒーが安いのに加えて、最も気に入っているのが、目の前にある、ガラスが、鏡の変わりになってくれるのがありがたいのです。
 それと、これは、好みの問題ではあるのでしょうが、私は、マジシャン達が使う、テーブルマットが大嫌いなのです。
 しょうがないので、生の天板に慣れるしかないのです。日本は、洋家具後進国なのか、テーブルクロスを使う習慣がありません。
 ファミリー キャンプの入門書に、だまされたと思って、テーブルクロスを持っていきなさいという忠告があったのですが、それに従い、持参してキャンプ用の無機的な折りたたみテーブルに掛けたとたん、そこに別世界が出現して、びっくりしたことがあります。
 そのありがたみが、まだまだ、拭くだけで綺麗になる、という機能重視のためか、生の天板が多いのです。
 そのなかで、一番の強敵は、住友スリーエムの商品名デコラと呼ばれるメラミン化粧版です。
 これが、カードとの相性が最悪なのです。そして、喫茶店のテーブルには、このメラミン化粧板が多いのです。ラッパ足にメラミン天板は典型的な水商売用のテーブルで、原価は安いのですが、とんでもなく高いテーブルなのです。
 そのてん、このカウンターのような、テーブルは、厚い木材のつき板でできていますから、苦しいが、まだそれでもメラミンに比べれば、快適なのです。
 さて、シコシコやっていると、見も知らずの人から時々声をかけられます。若いころはそのようなことはなかったのですが、最近は多いのです。
 自分では気がつかぬうちに、どうも上手くなったようなのです。まぁ40年になろうとしているのですから、そうなっていなければおかしいといえばおかしいのですが。
 やっている本人は、そのようなことはどうでもいいのです。カード一組とたわむれていれば、これ至福の時とおんござれ!てなもんで。
 私は、音楽は、中学二年生のとき中間テストで全校でただひとり満点を取った経験があるのですが、まるでさっぱりという人種です。
 絵画は、一家言を持っているのですが、音はさっぱりなのです。その私でわかることが、ジャズのセッションかな、??
 初めもなければ終わりもない、それを気まま、自分の成り行きに任せ、身をゆだね進行していく、音を紡ぐ?そうどんどん紡ぐ??それは糸となり、空間を飛翔し繭となる。モスラやっ!!モスラ〜♪〜♪。おおいなる正義よ。ということ???だと思うのだが。?????
 それを、カードでやるのです。よく何をしているのと、若いころは聞かれたものですが、説明のしようがなく、苦笑いをしたものなのですが、このとき乗っていれば、最高のテクが目の前に出現するのです。
 そんな状態の佳境に入っていた時に声を掛けられたのです。
 えっと振り向いて、??わからず。冬眠期間が長かったせいで、付き合いもない世界の人に声をかけられて、面食らったのです。
 まっこと失礼をしました。きむずかしい爺さんによく声を掛ける気になった、この人に感謝にたえません。
 そして、彼からアメリカ製の秘密のビデオを送ってもらったのです。そのビデオの中で一番びっくりしたのがこのカットなのです。
 思いも及ばなかった。世界は、広く、自分だけではないと実感する、そしてまた追いついてやると、また今日から、やり始めるのです。生涯、初心者。馬鹿ですね。
 

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